胡錦涛がサウジ訪問、油田共同開発で合意。
http://hk.news.yahoo.com/060423/12/1n75i.html
米国での忌わしい第1ラウンドを終えた胡錦涛国家主席が中東のサウジアラビアへ。ここからは資源確保外交になるのだが、その最初の関門であるサウジとは順調に話が進んだ模様。中国の石油備蓄基地をサウジに設けるという計画も。このあとモロッコ、ナイジェリア、ケニアとアフリカ道中になるんだけど、おおナイジェリアといえば今なお記憶に新しいサッカーW杯(2002年)でのゴール後のパフォーマンス。胡錦涛もバック転くらい覚えてから帰国しないと反胡錦涛諸派連合の揺さぶりに耐えられないぞー。


◆その揺さぶりが始まった模様。
http://hk.news.yahoo.com/060423/12/1n75s.html
http://hk.news.yahoo.com/060423/12/1n75k.html
http://the-sun.orisun.com/channels/news/20060424/20060424022050_0000.html
胡錦涛の外遊中に反胡錦涛諸派連合が蠢動する気配がある、特に上海閥がコンボともいえる一連の目立った動きを示している。......とは本家サイトの方で邪推していたんだけど()、どうやらそれが本格化しそうな気配。呉邦国全人代委員長(全人代全国人民代表大会=立法機関)が「上海は中央の政策をよく貫徹している」とヨイショ発言。かと思うとトウ小平の申し子である論客・皇甫平(周瑞金・元『人民日報』副編集長)が「改革を堅持するという方向を決して動揺させない」という胡錦涛の発言を引いて改革継続を訴えたのだが、さてこれは資本主義に踏み出し過ぎることを警戒する保守派に対する言葉なのか、どうか。......様々な格差を是正して「調和社会」を実現する、という胡錦涛の改革政策にとって最大の抵抗勢力が実は「改革派」。厳密にいえば「条件のある者から先に豊かになっていく」というトウ小平の「先富論」を奉じる従来型改革派で、江沢民時代までの改革による既得権益層だから、胡錦涛の「格差是正」には神経質になるし抵抗もする。上海閥はその代表格だけに、最近の存在感を示す動きの数々にはキナ臭いものを感じる。改めて言うけど胡錦涛が留守だし。


胡錦涛温家宝は天津開発を推進したい意向。
http://www.wenweipo.com/news.phtml?news_id=CH0604240007&cat=002CH
http://www.wenweipo.com/news.phtml?news_id=CH0604240008&cat=002CH
http://www.wenweipo.com/news.phtml?news_id=CH0604240010&cat=002CH
http://www.wenweipo.com/news.phtml?news_id=CH0604240012&cat=002CH
http://www.wenweipo.com/news.phtml?news_id=CH0604240013&cat=002CH
親中紙『香港文匯報』に特集めかした記事がドーンと出た。胡錦涛温家宝天津市を軸にした環渤海湾経済圏の確立に力を入れてるよ、香港資本はいまが進出のチャンス、ほらトウ小平の御墨付きもあるよ。......てな内容。このプロジェクト、胡錦涛より温家宝の方が特に力を入れている印象が強いのはやっぱり温家宝が地元出身だからかな。ここ半年の動きをみていると『香港文匯報』は胡錦涛寄りのスタンスを堅持しているので、香港でこのニュースをぶち上げて国内各地、特に上海閥や珠海デルタ圏といった「大諸侯」の反応をうかがってみたのかも知れない。天津開発が掛け声ばかりでなかなか進展しないのも他の地方勢力が足を引っ張っているからなのかも。まず様子見をしなければならないというのも、抵抗勢力が容易ならぬ相手であることを示しているような。


中共ネット規制を一段と強化、大手ポータルなどを名指し批判し業界による自粛を要求。
http://appledaily.atnext.com/(『蘋果日報』2006/04/24)
http://hk.news.yahoo.com/060423/12/1n75m.html
http://news.xinhuanet.com/politics/2006-04/24/content_4465359.htm
http://news.sina.com.cn/s/pl/2006-04-24/12019704747.shtml
「良からぬ情報」を自発的に規制し、問題のあるサイトは閉鎖させ、不健康な内容を含んでいる掲示板での発言・写真やブログは即削除せよ、との要求を大手ポータルや有力ブログサービスに書面で突き付けた。政治的な言論統制強化とエロサイト潰しのような風紀粛正の両面がある。「ネット上の自由を誤解してはならない」なんて論調の記事も登場。イタチごっこが始まったというべきか。これに反発した中国ハッカーどもが党や政府の公式サイトを攻撃しそうな予感。


◆はい今日も経済過熱懸念ネタ入りまーす。
http://news.xinhuanet.com/fortune/2006-04/24/content_4468612.htm
http://news.xinhuanet.com/fortune/2006-04/24/content_4466105.htm
新華社によると憂慮すべき要因は5つ。(1)固定資産投資が暴走気味(2)一部の業種で生産過剰問題が深刻化の一途(3)一部のエネルギー・原材料価格が急騰(4)局部的または一時的にエネルギー供給不足が発生している(5)工業製品の輸出が貿易摩擦の激化により伸び悩んでいる。......とのこと。「銀行の融資額が度を超えている。引き締めるべき」という声が出ているけど、これっていつものことでしょ。地方政府が地元の銀行にどんどんカネ出させて必要のない道路だのハコモノだのを造ったり、川上から川下まで地元での産業の自己完結を目指したりする。それを各地でやっているから重複投資になって要するに無駄なんだけど、地方当局にしてみれば無駄なもの造ってもGDP成長率は上昇するから万々歳。一方でそうした地方の暴走を止める力がいまの中央にはない、と。いまのところインフレ懸念はないんだけど、光熱費の急騰が低所得層の台所を直撃していて、可処分所得は減少しているという指摘も。


◆「北京の防波堤役はもう真っ平だ」と河北省マジギレ、「賠償するアル」と北京に迫る。
http://hk.news.yahoo.com/060423/12/1n75u.html
http://hk.news.yahoo.com/060423/12/1n75v.html
北京は首都で五輪も控えているから緑化もまじえた理想的な都市にする必要がある、ということで砂漠化防止や防砂林整備、それに水不足を押し付けられた上に環境保護のために殖産興業まで制約を受けてきた河北省がついにキレたとさ。「賠償だ。カネでこの不条理を償え」というのは3月の全人代でも河北省の人民代表が訴えていたのだが、それが改めて蒸し返された格好。まずは補償メカニズムを整備しろ、ということ。誰かをものすごーく泣かすなり犠牲にするなりしない限り経済発展が実現しない、ていうかそれだけやってようやくごく一部が繁栄する、というあたりがまさに中国の経済成長モデルの縮図。


◆広州の不動産市場はミスマッチでもう大変だ。
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2006-04/24/content_4465042.htm
昨年の広州市における販売物件空室総面積は563万平米。そのうち住宅物件が254万平米。それをさらに腑分けすると高級住宅の空室総面積は41万平米で廉価住宅は3万平米。......何だか計算が合わないんだけど、高級住宅がダブついていて空室面積は廉価住宅の約14倍にも達している、ということを言いたいらしい。1年以上空室状態が続いている廉価住宅物件はゼロだそうで。高級住宅よりオフィスの供給過剰の方が深刻なようにも思えるが、何はともあれミスマッチ。


◆中国国内誌、村レベルの党幹部が権力をカサにボス化していると報道。
http://hk.news.yahoo.com/060424/12/1n8ar.html
『半月談』という新華社系の老舗雑誌なのだが、要するに村長レベルが権力を振り回してやりたい放題で不埒な悪行三昧を重ねている、という内容を実例を交えつつ赤裸々に報じた模様。中共の組織も末端レベルではボロボロになっているということか。


◆1年に1冊も本を読まない国民、全体の半数以上に。
http://appledaily.atnext.com/(『蘋果日報』2006/04/24)
http://hk.news.yahoo.com/060424/12/1n8n4.html
6年連続の減少だそうで。ていうか半数近くが1年に1冊は本を読んでいることに驚いたりなんかして(笑)。一方でネットユーザーが急増している、というのだけど中国のネット人口は1億ちょっとで総人口の1割にも満たないから、「ネットのせいで活字離れ」という論法は酷かと。とにかく7億5000万人が全然本を読まないそうです。......んで識字率はどうよ?


深セン市、自殺者が年間2000人に。
http://tw.news.yahoo.com/060424/43/32e26.html
交通事故などの不慮の死者総数をも上回っているんだそうな。自殺の原因の大半は鬱病など心理的な要因によるもの、とのこと。一応言っとくけどそれでも人口は減らない訳で。


竹島問題関連報道。(2006/04/24)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2006-04/24/content_4465330.htm
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2006-04/24/content_4465999.htm
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2006-04/24/content_4468027.htm
「一時的な妥協に過ぎず、問題は先送りされただけ。再燃する可能性大」との見方が有力。いや全くその通りだと思いますよ。ていうかもう鮮人酋長が先頭に立って火をおこしてるでしょ(笑)。


◆「社会主義栄辱観」関連報道。(2006/04/24)
http://theory.people.com.cn/GB/49157/49164/4323633.html
http://news.xinhuanet.com/mrdx/2006-04/24/content_4466599.htm
http://www.chinamil.com.cn/site1/xwpdxw/2006-04/24/content_462084.htm